モルックのルールは50点ちょうどになった方が勝ちです
フィンランド生まれの「モルック」は老若男女障がいの有無も関係なく、みんなが楽しくプレイできるユニバーサルスポーツです。
ルールも簡単で、初めての方でもすぐにモルックを楽しむことができます。
スキットルと呼ばれる12本のピン目掛け、モルックという木の棒を投げて、倒れた本数やスキットルに書かれた数字が得点になります。
個人で、もしくはチーム同士で対戦して、合計得点が50点ぴったりに先になった方が勝ちというシンプルなルールです。
もう少し詳しくモルックのルールを解説しましょう。
モルック(スキットル)の並べ方
モルックを投げる地点にモルッカーリを置き、そこから3~4m離れたところにスキットルを並べます。これがゲームスタート時の配置です。投擲時にモルッカーリに触れたり、踏み越えるとフォルトとなり0点となります。
モルックの得点の数え方
モルックの得点方法は2種類あります。
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- モルックを投げて、倒れたスキットルの本数。「4本倒れた=4点!」
- スキットルが1本だけ倒れた場合、スキットルに書かれている数字が得点。「11番のスキットルが1本だけ倒れた=11点!」
ゲームをスタートさせて初めのうちはスキットルが接近しているので複数本倒れてしまいますが、後半になると1本ずつ狙える機会が増えてきます。
モルック(スキットル)の立て方
モルックを投げてスキットルを倒すと、次に投げる人のためにスキットルを立て直さなければなりません。その際に気を付けてほしいのは、必ずその場に立てるということです。スキットルを元の位置に戻す必要はありません。
そのためゲームが進行していくに沿ってスキットルが離れ離れになって広がっていきます。すると11や12といった1本倒すと高得点を得られるスキットルを倒す機会が増えてきます。そこからがモルックの本当の面白さが始まります。
50点ちょうどから逆算して、あと何点取れば上がりなのか。そのために何番を狙えばいいのか。相手はどうなのか。そんなことを考えながらやるとモルックの戦略性が加味されて面白さも倍増します。
モルックでコレをやってはいけないこと
モルックはスキットルを倒して、その本数かスキットルに書かれている数字が得点になるゲームです。相手と交互に投げあって、どちらか早く50点ちょうどになった方が勝ちです。この「モルックは50点ちょうど」が曲者です。
もし相手よりダントツでリードしていても、50点を超えてしまうと25点に戻ってプレイ続行になります。
つまり、仮に48対30でリードしていても、次の一投で3本もしくは3点以上のスキットルを倒してしまったら、25点に戻されて、あっという間に立場が逆転してしまうのです。ここがモルックを進めるうえでのゲームのあやということになります。
モルックの戦略性
例えばこんな考え方もモルックの戦略としては必要です。自分は12番を倒してもまだ50点に到達できないけれど、相手が目の前にあるスキットル1本を倒せば上がりだというとき、その相手が狙いたいスキットルをわざと遠くに飛ばしたり、ほかのスキットルを近づくように飛ばして、相手の邪魔をするということもあります。そうやっといて相手が手間取る隙を狙って、自分は50点に近づけていくのです。